東京学生演劇祭2025
- 会期
- 2025年9月12日〜15日
- 会場
- 王子小劇場
- 来場者数
- 512名
- 備考
- 最終日に10周年記念トークイベントを開催。
受賞
参加団体(4)
審査員講評

葛城 宗佑
劇作家・演出家
現代口語演劇の書き手として活動。会話の余白を生かした演出を得意とする。

早乙女 りん
俳優
舞台・映像で活動する俳優。身体性を重視した役づくりに定評がある。

桐山 道雄
演劇評論家
小劇場を中心に劇評を執筆。若手の発見と長期的な才能の育成に関心を寄せる。

氷川 蛍
劇場プロデューサー
小劇場のプロデューサー。学生演劇祭の運営・制作を支援している。
劇団白昼夢『真夏の通り雨』 / 早稲田大学
葛城 宗佑(劇作家・演出家)
氷川 蛍(劇場プロデューサー)
終演後、雨上がりの匂いがロビーまで届いた気がした。それがすべてである。
演劇集団あおぞら『屋上のクジラ』 / 明治大学
葛城 宗佑(劇作家・演出家)
嘘が伝播していく群像の交通整理が見事だった。
劇団ノクターン『夜光性』 / 日本大学
早乙女 りん(俳優)
俳優の身体がいちばん自由だったのは深夜のコンビニだった。立ち尽くす、座り込む、棚を整える——日常動作の反復が時間の歪みを立ち上げていく過程に引き込まれた。
月明かり計画『硝子の庭』 / 東京大学
葛城 宗佑(劇作家・演出家)
美術の制約を逆手に取った構成だが、終盤の説明台詞が惜しい。
葛城 宗佑劇作家・演出家
総評
四作に共通して「閉じていく場所」への眼差しがあった。喫茶店、屋上、コンビニ、温室——どれも消えゆく場の最後の時間を扱いながら、感傷に流れず、そこに立つ人間の可笑しさを手放さなかったことを評価したい。
雨音の処理が出色で、台詞の沈黙を支える音響設計に劇団の成熟を感じた。
嘘が伝播していく群像の交通整理が見事だった。
—
美術の制約を逆手に取った構成だが、終盤の説明台詞が惜しい。
早乙女 りん俳優
総評
全体として、今年は「聞く芝居」が多かった。語る相手をきちんと見る俳優が増えたことを、何より嬉しく思う。
—
—
俳優の身体がいちばん自由だったのは深夜のコンビニだった。立ち尽くす、座り込む、棚を整える——日常動作の反復が時間の歪みを立ち上げていく過程に引き込まれた。
—
桐山 道雄演劇評論家
総評
学生演劇祭の審査は優劣の裁定ではなく、十年後に再演されるべき才能の発見だと考えている。その意味で今年の東京は豊作だった。受賞の有無にかかわらず、四団体すべてに「次の一本」を期待する。
—
—
—
—
氷川 蛍劇場プロデューサー
総評
制作面から一言。当日運営・転換・客席誘導まで含めて、参加団体同士が互いの公演を支え合う光景が今年も見られた。この祭の最大の財産は、作品より先にこの共助の文化だと思う。
終演後、雨上がりの匂いがロビーまで届いた気がした。それがすべてである。
—
—
—




雨音の処理が出色で、台詞の沈黙を支える音響設計に劇団の成熟を感じた。